顎関節症

最近、肩の凝りがきつくなったり、偏頭痛、口を大きく開けると音がなったり、顎が痛むというような事はありませんか?これらの症状が気になりだしたら、顎関節症というあごの関節の病気が疑われます。顎関節症は、歯の咬み合せが悪くて、顎関節の構造を変化させたり、精神的緊張やストレスがあごの周辺の筋肉に異常をもたらします。これが症状を発現してその結果、咬み合せが悪くなったりします。咬みあわせの悪くなった状態を放っておくと、口が開かなくなったり睡眠障害を起こしたり、自律神経が低下したり、様々な問題を引きおこします。これらは、咬み合わせの治療を行うことで、症状は少しずつ楽になっていきます。症状がまだ軽いうちは、治療もそんなに大変でないので、気になられる方は、早めに歯科医院で受診する事をおすすめします。

こんな症状はありませんか?

■あごが痛む

顎関節および周辺の頬やこめかみの痛み、顎を動かした時に痛むのが特徴。あごの動きに関係なく痛む場合は、顎関節症以外の病気の可能性が高い。

■口が大きく開けられない

正常な人は自分の口に指3本分(40~50㎜)が縦に入れることができますが、指が2本程度しか入らない。顎を動かすと痛むので無意識に動きを抑えてしまっている場合など。

■あごを動かすと音がする

あごを動かしたときに耳の前あたりで音がする。症状が音だけの場合は顎関節症予備軍と言えます。

■噛み合わせに違和感がある

あごの関節や筋肉に問題があると、噛み合わせが変わることがある。急に噛み合わせが変わったように感じるときは顎関節症の疑いがあります。

■歯ぎしり・食いしばり

自分では気づかないが、集中してる時や、睡眠時に歯ぎしりを指摘される。自覚がない為、知らず知らずのうちに顎への負担が大きくなり、噛み合わせに異常が起きやすい。

■口を完全に閉じることができない

あごの関節内の構造の異常のため、上下の歯列の間に隙間ができ、口が完全に閉じられなくなる場合があります。

症状にもよりますが、だいたい以下のような方法で治療をすすめていきます。

1.顎関節症を引き起こした原因は何か咬み合わせの状態、顎関節のレントゲン写真あるいは咬み合わせを診断するコンピューターなどで全体的な診断をします。

2.必要があれば咬み合わせを安定させるマウスピースを作り(保険適応)、咬み合わせの改善を図ります。

3.症状が消失したら咬み合わせの調整、不適当な冠などを作りなおします。

顎関節症はとにかく根気強く治していかなければなりません。
マウスピースを入れて一時的に症状が良くてもほとんどの場合そのままでは症状が再発します。顎関節症の原因を取り除き、その将来症状の再発が起こらないようにも咬み合わせを作り直すことが必要です。

バイトスプリント療法

顎関節症の治療はどういうふうに進めていくかを当院の治療法を例にご説明します。顎関節症の治療は患者様の個々の噛み合わせに合わせたマウスピース(バイトスプリント)を製作し、夜間、就寝時に装着してもらい、週1回程度の調整を行うことを原則とします。バイトスプリントの種類は症状に合わせて数種類の中から選択します。顎関節部の疼痛、閉口障害に、効果を発揮するバイトスプリントは上顎歯列部に装着すれば、優れた治療結果を残しております。新たに別の種類のバイトスプリントを製作し装着していきます。ケースによっては1歯に装着するもの、下顎に装着するもの、前歯部だけ、あるいは臼歯部だけに装着するものと種類は数多くあり患者様の症状に合わせて慎重にバイトスプリントの種類を選択しなければなりません。数ヶ月、バイトスプリント療法を行っていても症状の改善がみられない時はバイトスプリントの種類が間違っている可能性が高いと思われます。

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